女体マーケット
作詞 作曲 : 鎌倉圭  編曲 : 石黒秀和

ど派手な広告の衣纏った ビル達の隙間をすり抜け
黒光りの革靴 スーツ ネクタイが 形式的な愛を拾いに行く
僕の横を歩いてる中年男と 何処ぞの制服の少女は
不気味な笑みを浮かべながら 互いの利害を調整する

私は@2から3の大人の割り切った関係が希望です
そう ここは天下のセンター街 欲望を取引するトレードセンター

愛やら性やら 僕らはいつでも 欲望に溺れる迷い人
腐敗し切った倫理の上で 年がら年中腰を振る
SやらMやら どんな役にでも マネーのためなら演じれるのさ
そして 今日も女体はマーケットを漂っている

靖国通りとコマ劇の間にある 雑居ビル一階の案内所
男が割引券を片手に 今回の相手のもとへ行く
僕の横を歩いてる手の荒れた女は 携帯のディスプレイ見ながら
その案内所の三階あたりの ピンクの看板に吸い込まれる

指名料込みで1万5・6千そこらで始まる人間関係が希望です
そう その名の通り歌えや舞えや ここでは誰もがスーパーフリー

哀やら性やら 僕らはいつでも 永遠に孤独な自由人
枯れ果てた秩序の上で 年がら年中胸を揉む
大でも小でも どんな形でも マネーのためなら舐め回すのさ
そして 今日も女体はマーケットを漂っている

君は全てを認められるのですか 君は全てを許せるのですか
君は商品や製品ではない 価格も値札もない
たくさんの痛みを抱える 一人の人間さ

愛やら性やら 僕らはいつでも 欲望に溺れる迷い人
腐敗し切った倫理の上で 年がら年中腰を振る
上でも下でも どんな姿でも マネーのためなら踊りきるのさ
そして 今日も女体はマーケットを 

言葉はいつも嘘をつくけど 心は何故か偽れない
用意されるベッドの上で 年がら年中傷を負う
善やら悪やら 周りは言うけど マネーのためなら頑張れるのさ
そして 今日も女体はマーケットを漂っている