犠牲者
作詞 作曲 : 鎌倉圭  編曲 : 石黒秀和

昔 上空から雨のように 爆弾が落ちてきたという
半世紀以上経って現在 その面影はなく
有り難いことにそんな街で 僕らは生活をしている
綺麗な空や夜景を見る度 何を感じるべきだろう

いくら異論を述べても やはりミサイルは飛ぶ
過ちと解りつつも やはり権力者がボタンを押す

実はかなり絶望的で 実はかなり終わりの方で
僕ら最後の輝きに 酔いしれてるだけなのかもしれない
これは平和が生んだ歪みか 資本主義が生んだ副産物か
こんな世界のために こんな僕らのために
犠牲になった人達がいる

闘病生活を味わう前から 息をしていることに感謝できるほど
僕は出来た人間ではなく 日常の小さな不満でいっぱいなのさ

いくら正論を述べても やはりナイフで斬り付けられる
温室育ちの子供達が 刃を向けた先に僕らはいる

やはりこんなのが完成して やはりこんなのが出来上がってしまって
大切な人を守るために あなたは何をしますか
今日の悲劇的なニュースは 明日には僕らの身近に潜んでいる
こんな世界のために こんな僕らのために
犠牲になっていく人達がいる

過剰で極端な報道で 僕らは
理解せずとも頷けてしまう

実はかなり絶望的で 実はかなり終わりの方で
僕ら最後の輝きに 酔いしれてるだけなのかもしれない
もしそんな未来ならば もしそんな行き場しかないなら
あなたに伝えたいことは いつもより優しくて暖かくて
まだ間に合うだろうか まだ作り直せるのだろうか
どんな世界にするのかを どんな僕らになるのかを
犠牲になった人達が見ている 犠牲になった人達が見ている